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「だから白と合わせで味噌の種類を変えてみたのよ(笑)今日はお仕事どうだったの?」
優しく相槌を打つその横顔はまるで母親のようである。食後に運ばれてきたお茶は飲食店らしからぬ雑なマグカップだった。
「会員さんごとにマイカップを預けてもらうんです。だからこれはYさん専用。自分のカップや湯呑でお茶が出てくると皆さん嬉しそうにされますね」
19:40。食後のお茶も飲み終えたYさんが大きく伸びをして立ち上がった。
「ちょっとコンビニ行ってくる」
「そう? 暗いから気を付けてね」
玄関で靴を履くYさんにとし子さんがさりげなく背広と鞄を手渡す。
「行ってらっしゃい」
通りまでお見送りを済ませたとし子さんが戻ってきた。
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