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そうだ、僕は何も入れなかったんだ。
その夜、深夜の学校に忍び込んだ僕は、タイムカプセルを1人で掘り起こした。そして中身を開けて黒くて四角い箱を入れ、タイムカプセルの蓋に導線を貼り付けて、静かに閉じた。鍵をかけて、もう一度土に埋めたんだ。僕をいじめて、いじめ抜いたヤツらに復讐するために。
「よーし!開けるぞ!」
木嶋はそう叫ぶと勢いよくタイムカプセルの蓋を開けた。
一瞬にして、轟音とともに眩い閃光が辺りに散った。
黒煙と血肉の焼ける匂いが立ち込め、数名の人間が焼けた身体で這いずり回る光景を、僕はあの日と同じように、遠くで見ていた。
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