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この手紙は、表面全体が水で満たされた惑星――太陽系第三惑星、かつて地球と呼ばれていた星で発見された資料だ。
アキヒトという知的生命体からカナという知的生命体への連絡手段として用いられていたようだが、文面を解読すると10年の間隔を開けるかアキヒトの生命活動停止を確認してから開封するという非効率的な方法をとっており、何故そのような形式に至ったのかは不明。
また文章は翻訳機で解読することに成功したが、手紙の中に出てくる単語の中で唯一理解不能のものがあった。
文字として書き起こすことは出来るのだが、我々にはこの単語に当てはまる概念が存在しない。
そのため、この手紙によりアキヒトが伝えたかった真なる内容に対する理解は現在不可能である。
完全解読不可能、非存在概念単語=「love」
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