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Dear Kana Kamisiro
この手紙の封を切っている、ということは10年たったか、あるいは僕が既にこの世にいないということだね。
この手紙を書いている時点でもう僕の体は病魔に蝕まれて限界だったんだ。それからどれくらい持ったのか、それとも回復しているのか分からないけど、最期の時に伝えられないかもしれないからここに記すことにするよ。
I love you.
僕は君と過ごせたことで幸せだった。
感謝、なんてもんじゃない。
君は僕にとっての天使だった、聖母だった。
だからこそ、君にも幸せになって欲しい。
君の望む未来があるのなら、突き進んでくれ。
僕のことは気にしなくていい。
君がやりたいことが、僕にとっての幸せなんだ。
Akihito Takigawa
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