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10年後、俺は社会人として懸命に働いていた。
(久々に実家に帰ったってのに)
俺は母親に子供の頃の教科書やら美術の作品やらの整理をするよう言われていた。
ゴホッ、ゴホッ
埃っぽい物置の中に仕舞われた段ボールの中身を確認していた。
「お、懐かしいな。10年後の自分への手紙だっけ?」
俺は段ボールの中から封筒に入れられた紙を広げた。
ほとんどが余白の手紙に宛名と一行だけ。
「10年後の自分へ
『あなたの10年後は何をしていると思いますか?』」
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