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職員室のデスクに広げられた夢や希望に満ち溢れた手紙の山を前に、僕はその手紙を読んでいた。たまたま手に取ったそれは、目の前に散らばるきらきらとして微笑ましい手紙たちとは違って、清々しいほど淡々としていて、本当に10歳の子が書いたのだろうかとさえ思う。
書き殴られた文章をもう一度咀嚼して、嘆息する。
瞼を閉じると目の前が真っ暗になって、何も捉えられない、心許ない不安に襲われる。
こんな、気分だったのだろうか。
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