10年後の娘へ、10年前のパパへ

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父が亡くなって十年後、二十五歳になった私は幼馴染の拓也との結婚式を挙げた。 バージンロードは父の遺影を抱いた母が一緒に歩いてくれた。そして披露宴で私にとって驚くべきサプライズが待っていた。 「さて、ここで新婦のお父様からのお手紙を読ませて戴きます。このお手紙は新婦の真理さんも初めて聞く内容です」 私は司会者のその言葉に目を見開いていた。 母を見ると私を見てゆっくり頷いている。
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