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一人になりたかった
こうなると
どこかでわかっていたから
きみに聞きたいこと
言いたいこと
風に乗せたら
届けてくれる?
紙飛行機にでもしたら?
きみは幸せだった?
こんな結末になると知っても
十年前のきみは
わたしを見つけにこようと
同じ道を選んでくれた?
わたしは
幸せだった
それだけでも
知って欲しい
でも風は止みそうなの
あれだけわたしを迷わせておいて
これからは放っておくって
ああ今は
きっと束の間の谷間
また吹き荒れる時まで
行き先は自分で……
もう決めてみせるから
ここで
わたし
離れず生きてゆくの
この大きな
世界の隅に身を寄せて
時の荒波や
人の渦の中
きみはいないと
わかりかけてるけど
でも破片を
きみとの日々と手繰り寄せて
握りしめてゆく
傷つこうと構わない
ほら
痛いけど
また巡り合える
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