風の谷間に

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「また明日」  信じていた  昔から  バカみたいに  ありもしない魔法を信じていた  その日は予報外れの涙雨  淡い夢の滲んだ空は  貪欲なモノクロで  全てを吸い込んでしまいそうに  底知れない  鐘の音は  風を裂いて響く  きみの行く先は  誰にもわからないから  わたし  ここで  祈るほかにはないの?  いやよ……
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