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24歳の頃僕は普通じゃなかった
国立大学卒業後、大手メーカーに勤務した僕はその会社を2年で退職することになる。
上司の
「24時間仕事のことだけ考えろ」
という言葉がキッカケだった。ただ原因ではない。
僕は疲弊しきった顔で働き続ける同僚や、30年勤務している上司がさらに疲弊した顔で働いている姿を見て、そこはかとない不安を抱いていた。
両親からは泣きながら止められたし、
上司からは人間下位互換とでも言わんばかりの罵詈雑言を浴びせられた。
同僚からも侮蔑の目で見られ、僕は世界から逸脱した存在だった。
34歳の僕は、個人事業主としてブログ記事の広告収入を稼ぎ、働き方の講師として学校で授業を持つまでになった。
転職は当たり前、会社に依存するのではなく個人でも稼ぐ時代だと普通の定義が少しずつ変化し、価値観は多様化した。
生きるとは面白いものだ。あの時普通ではなかった僕が常識として少しずつ認められつつあるのだから。
44歳の僕へ
僕は人間不信だった過去の僕とは思えないぐらい
先生と呼んでくれる可愛い教え子や、心から信用できる友人に出会い、最愛の妻がいます。
未来ではもしかしたら国民全員が農業に従事しているかもしれないし、上司、部下という概念が取り外されているかもしれない。
僕は未だに先のことが良く分かりません。未来を予測して生きるほど器用ではないからです。
ただ確かに言えることはこの時代、この時間、一瞬一瞬を
抗い、そして深く抱きしめて生きていきたい。
人生なんて見つけるまでが難しくて発見したら簡単なもんだよな!って
心のどこかで考えてる僕は、きっとうれしい時に鼻が膨らむ癖が治ってないだろうな。
10年後の僕もきっとそうやって笑ってるだろう。
Your every day be happy. 貴方の毎日が幸せでありますように
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