私の運命

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買い物が終わり店を出ると、外は茜色の空に変わっていた。そしてもうすぐ夜になろうとしている。 「後は…服だな」 進藤さんはそう言って、今度は数々のアパレルショップが入っているショッピングモールへと向かった。 そこでは外着、部屋着、下着など購入した。進藤さんは必要経費だとは言っていたけど、こんなに買ってもらって良かったのかな。 「これで必要な物は揃ったな」 「はい。こんなにたくさん買ってもらっちゃって、本当にありがとうございます」 「必要経費と言っただろう?仕事する前に生活が出来なくなっても困るからな」 進藤さんはさり気なく私が持つ沢山の荷物を全部持ってくれた。 元彼の義雄と一緒に買い物に来ても、荷物を持ってもらった事なんて一度もない。むしろ、荷物持ちは私だった。 だからこういう優しさを受けると戸惑いもあり嬉しさも感じる。 買い物が終わりショッピングモールを出ようとすると、入り口付近で福引をやっていた。 「あ、さっき買い物した時に福引券もらったんですよ」 私は福引券を手に持ち、小走りで福引コーナーへ向かう。 チャンスは4回。 「よーし。頑張るぞ~」 私は右の手先に全神経を集中させ、気合いを入れて福引のガラガラを回す。 出てきたのは白の玉。残念賞のティッシュだ。 「よし、次」 同じく気合いを入れて福引のガラガラを回す。 やっぱり白の玉。そして3回目も白の玉だった。ダメだ、今日はついてない。
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