私の運命

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「進藤さん、今日はありがとうございました」 「言葉より、明日からの仕事振りで恩を返してくれ」 「もちろんです。頑張ります」 私が笑顔を見せると、進藤さんも運転しながらフッと笑みを見せた。 家に着くと、2人で持てるだけの荷物を持ち、部屋へ向かう。 「俺は残りの荷物を取りに行くから、自分の部屋のセッティングしてろ」 進藤さんはもう一度車まで荷物を取りに行った。私は荷物を広げ、部屋のカーテンやカーペット、シーツに布団などをセッティングし自分の部屋が完成した。 「進藤さん、今まであった布団などはどうしたら良いですか?」 「布団は奥の和室にある押入れに、他は処分してもらって構わない。」 「分かりました」 私は布団を持って和室へ運ぼうとしたが、進藤さんが布団をヒョイっと持った。 「布団は俺が運ぶから、風呂を入れててくれ」 「はい」 私はスーツ姿のままパンストだけを脱ぎ、お風呂の準備を始める。 お風呂を入れてリビングへ戻ると進藤さんがソファに座り、さっきのゲームの説明書を読んでいた。 その姿がまるで会社の企画書に目を通しているように見えて私はクスッと笑ってしまった。
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