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兵士たちは、気づかなかった。
例え巻き戻すことができても、巻戻したことを誰も覚えていなければ――結局悲劇は、同じように繰り返すだけということを。
犯してしまった過ちは、覆らない。
時の流れに、ただの人間が逆らうことなど、けして神は許しはしないのだ。
永遠に繰り返す地獄の中。何百万回になるかもわからぬ世界で、再度彼女は叫ぶのである。
『今こそ応えよ、十年前の君よ!時の女神の名の元、我らに時間遡行の術を与えたまえ……!』
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