17人が本棚に入れています
本棚に追加
不意に可笑しくなって笑いがこみ上げる。
「石ころ、ねぇ」
そう考えると人生は、「死にてぇ」って気持ちの連続なのかもしれない。
不思議と、その手紙を未来の自分からのメッセージだと理解していた俺は、部屋に散乱する紙切れに手を伸ばし、黒い油性マジックを走らせた。
「10年後の俺へ 絶対綺麗な奥さんと最高の友人を手に入れてろよな!!以上」
なんて。
――殴り書きの紙切れが届き、ハッとしたのは10年後の話。
最初のコメントを投稿しよう!