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ー10年後ー
そこにはドアーフに身を預けるエルフの姿があった
部屋に緩やかな音楽をかけ
ソファーにゆったりと座る二人
そして彼女は優しく彼の耳を掃除していた
【斧弓夫婦】
「ねぇ…」
「ん?」
「ひげなんて生えてないでしょ?」
「は?……いきなり何の話だ?」
「フフッ…さっき思い出したんだけどさ…10年くらい前かな…小さい頃言ってたでしょ?ドアーフの女はひげがボーボーとかなんとか…」
「……10年前の話だろ?」
「うん」
「忘れろや…」
そんな彼の返答にクスッと笑う彼女
「なんだよ?」
「頑固な所は変わらないねー」
「お前の筋肉質な所もな」
彼は彼女の太ももに目を向けてそう言った
「そんな事言うんだねー…鼓膜破壊準備完了♪3、2、1…」
「おい待て…」
彼等は冗談を言い合えるお似合い夫婦となっていた
誰が想像しただろう
先の事なんてわからないものだ
微笑ましい二人の姿がそれを証明した
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