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「留学!?」 別々の大学に通う双葉(ふたば)志朗(しろう)。学業やサークル活動、アルバイトなど、一緒に過ごす時間は限られている。 だが、不器用ながらも、志朗が双葉のことを大切にしてくれることを、彼女はだれよりも理解していた。 だが、寂しくないといえば嘘になる。研究職を目指す彼を応援したい気持ちに偽りはないが、もっと一緒にいたいという気持ちも本心だった。 だから、彼の口から留学の話が出たとき、双葉は自分自身が一体どんな表情をしていたのかわからなかった。 「すごい……じゃ……」 言葉の最後の方は嗚咽(おえつ)に溶けてしまい、目からは涙の粒が次から次へと(あふ)れて落ちた。
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