85人が本棚に入れています
本棚に追加
「もしかして、彼には話してないの?」
彼氏の声に僕は頷いて、彼のラインを消した。
「いいのか?」
その質問にコクリと頷く。
「彼には軽蔑されたくないし」
「そんな奴なわけ?」
それには首を横に振る。きっと、彼は僕のことを理解してくれるだろう。でも、きっと、僕と勇士の関係は壊れてしまう。だからーー。
「あの時のままの僕を、覚えててほしいから」
そして、彼にはずっとあのままでいて欲しい。さらに10年たった未来でも――。
「あれ? カオルじゃね?」
また、僕に笑いかけて欲しいんだ。
最初のコメントを投稿しよう!