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知らない街を歩くのはいつだって新鮮だ。
今日、俺は知らない駅で降りて見知らぬ街にやってきた。
正確に言えば一度だけ来たことがある。俺はスマホを片手に確認しながら、駅前広場の光景を眺めた。
あの頃と同じような気もしたし、変わったような気もする。そのくらい遠い記憶。
俺はロータリーに停車してるバスに乗り込んだ。なんとなくだけど確かこの場所から乗った記憶がある。そんな曖昧な記憶とスマホの情報で選んだそのバスは発車した。
最寄りのバス停で降りて、スマホを頼りに暫く歩いていると目的地へと到着した。
ここの高台からの見晴らしが良くて、眼下に広がる景色を眺めてから、ゆっくり後ろを振り返った。
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