不幸の手紙

3/3
前へ
/3ページ
次へ
真美子はようやく思い出した。 「そうだったわ」 この手紙をもらった日、さすがの真美子も怖くて泣いてしまったのだ。 それから、 「10年の間に呪いを解く方法を探そうと思って、私忘れちゃったんだわ」 小学生だった真美子は、悩んだのもつかの間、机の奥深くに隠して、そしていつの日にか忘れてしまっていた。 真美子はその手紙を破り捨てようとして、 「……」 少し考えてボールペンを手に取った。 「ホント、こういうのってタチが悪いわ」 そのままゴミ箱に放り込まれた『不幸の手紙』には、小さく丸がかき込まれている。 『これは不幸の手紙です。 今は20××年です。 この手紙と同じ文を5人の人に出さないと、 真美子さんは年後に死にます』
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加