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真美子はようやく思い出した。
「そうだったわ」
この手紙をもらった日、さすがの真美子も怖くて泣いてしまったのだ。
それから、
「10年の間に呪いを解く方法を探そうと思って、私忘れちゃったんだわ」
小学生だった真美子は、悩んだのもつかの間、机の奥深くに隠して、そしていつの日にか忘れてしまっていた。
真美子はその手紙を破り捨てようとして、
「……」
少し考えてボールペンを手に取った。
「ホント、こういうのってタチが悪いわ」
そのままゴミ箱に放り込まれた『不幸の手紙』には、小さく丸がかき込まれている。
『これは不幸の手紙です。
今は20××年です。
この手紙と同じ文を5人の人に出さないと、
真美子さんは100年後に死にます』
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