不幸の手紙

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ノートを切って作った手紙は、少し日に焼けて色あせている。 「こういうのって、なんで流行(はや)っちゃうのかなぁ」 今ならチェーンメールだろうか。 時代によってツールを変え品を変え、似たようなことが子どもたちの間で流行する。 真美子は、 「まあヒマだったのかな」 何の気なしに、手紙をあけて読んでみた。 『これは不幸の手紙です。 今は20××年です。 この手紙と同じ文を5人の人に出さないと、 真美子さんは10年後に死にます』 まさか、名前が書いてあるとは思わなかった。 それに20××年といえば、ちょうど今から10年前だ。
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