大林真理子先生

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少し前の話になるが、僕は東都急百貨店10階の大ホールの入口にいた。 これから、大林真理子先生の講演会が行われるのだ。 小説家志望で、大林先生の大ファンである僕は、ここ東都急百貨店で講演会が行われると知って、すぐさま百貨店内にあるMARUZE & ジュンク堂書店へ行ってチケットを申し込んだ。 チケットは、先生の新刊『愉楽にて』を購入すれば割引価格で買える。もちろん僕は『愉楽にて』も買った。 この小説は最初、源氏物語の現代版みたいだな~と思って読んでいたのだけど、最後の1ページで傑作と思った。 聴衆者は妙齢の女性ばかりで、男性は僕を含めても数えるほどしかいない。出版関係か、僕のような小説家志望だろうかと思った。 大林先生の話は、とても面白かった。 イメージ通りの(いい意味で)高飛車な感じで、聴衆者を飽きさせない。 僕はほか何名か小説家の講演に行ったことがあるが、面白い本を書く人の話は、本当に面白いなあと思う。 話好きだから講演を受けられるのかもしれないけれど。 ただし、最終回が近づいている大河ドラマ『西郷どん』のネタばらしをされた時はおいおいっと思ってしまった。
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