十年後の私へ

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十年後の私へ

 ご無沙汰していますでいいのかな?  今は2020年、令和2年の6月20日が終わろうとしています。  本当なら東京オリンピックがあるはずでした。  2019年(令和元年)の暮れに新型コロナウィルス(COVID19)が流行りだし、世界的なパンデミックが起きて延期が決まりました。  2021年に東京オリンピックは行われましたか?  私は現在、日本にいます。海外には行けるようになりましたか? 日本では第一波が収まり、本日から自由に県を行き来しても構わないということになりました。  観光地には人がたくさん訪れたようです。私は近くの神社に行ったのですが、人出はそれなりにありました。  外出が禁止されていた時と比べて混んでいました。  車も東京のナンバーをいくつも見かけました。  十年後の私は、これをどう思いますか?  笑い話にできるようになっていますか?  私は経済よりも命が大事だと思っています。だから、どんなに好きでも京都に行くのは、しばらくはやめようと思っています。  まだワクチンも特効薬もできていないのです。  世界的にCOVID19のパンデミックは収まっていません。  自分の命だけではなく、他人の命まで奪ってしまうのです。第一波をうまく乗り切れたからと言って、次も同じようにできるとは限りません。  私は経済よりも、命が大事だと思っていますが、そう思わない人はたくさんいて、そう思わない人たちの方が力を持っています。  経済が大事だと言う人は、そうでない人を見下して、お金があることを正義にしてしまいました。だから、一生懸命、それこそ命を削って働く人が、増えてしまいました。  お金は持っていても、すごいことではありません。  それで人間の価値が決まるわけではありません。  お金にとり憑かれて、生きているのに意思を持っていません。生ける屍です。使い切れないほどのお金を少ない人たちが持っていても、何の意味もありません。  皆が生き残るために、無駄にお金を稼ぐのをやめてください。人数が多くて賄うことができないのならば、少人数にして皆で生きられる場所を探してください。  力を合わせてはいけません。各々が一人で立ち向かってください。  状況が収まっている今、ひとりになってください。  生きる方法はいくらでもある。
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