ずっとあい死てる

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翌日、君が永遠にいなくなったと聞かされた。 全身麻酔から目覚めることなく、逝ってしまったのだと。 俺はただスマホを握りしめながらボタボタと溢れる涙を解放した。 君がいなくなったと聞かされたままの姿で、全ての感情が両目から、喉の奥から、溢れ出るままに解放した。 こんなにデカい男がおいおい泣いて、恥ずかしいとかみっともないとか、そんな思いはみじんもない。この世から君がいなくなったことが、こんなにも悲しい。 ただただ、それだけだった。 二日後に君が家に帰ってきた。 白い布に包まれて。 結局病院に送っていった日を最後に、一度も会えないまま、君を見送ることさえ許されなかった。 仕方ない。俺だけじゃない。そんなことはわかっているけど。 テレビの向こうに映し出されるどこかの国の簡素な墓標を見ても、何の慰めにもならない。 君が準備をした、真新しいベビーベッドのすぐ隣に簡単な祭壇を作ったよ。 君が命懸けで守った子は、まだ病院にいる。 2800gを超えないと退院できないんだってさ。 小さい体で一生懸命生きようとしている。 何の根拠もないけど、あの子が陰性だったのはきっと君が守ってくれたからなんだろう。 さて、そろそろ名前を決めようか。 「うん。涼ちゃんはどんな名前がいいと思う?」 そうだな、男の子だし、呼びやすい名前にしよう。ケイなんて、どう? 「ケイ?」 うん。継続の継。つなぐっていう意味。笑の命をつないでくれた、俺たちの継だよ。 「継ね。うん、いいね」 あの時俺は確かに君の声を聞いた。 そして一緒に息子の名前を決めた。 君はずっと俺の傍にいる。俺と継の傍に。
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