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(静留side) 「寒いからこれに着替えようね。」 買い物から帰宅後、いつも通り東弥のシャツに着替えようとした静留に柔らかな布が渡された。 広げてみるとそれは先ほど東弥が購入していたワンピースタイプの部屋着で、静留はその触り心地の良さに思わず頬を擦り付ける。 __気持ちいい…。 「着方はわかる?」 頭を撫でながら尋ねられ、静留は顔を上げ首を横に振った。 「…えっと、…わからない…。」 「じゃあ一緒に着替えようね。」 「うん!」 触り心地の良い部屋着に着替えられることが嬉しくて明るい声を上げた静留を東弥は愛おしげに目を細め見つめる。 「静留、ほら、ばんざいして。」 しかし東弥にそう言われたあとあることに気がついてしまい、静留は右往左往に視線を泳がせた。 __ばんざいして脱いだら、はだかになる…。 「うぅっ…。」 前までは上半身を晒しても恥ずかしくなかったはずなのに、今はあの日東弥に甘い言葉とともに何度も唇を落とされたことや今朝胸の突起に悪さをされたことを思い出してどうしても晒すことを躊躇ってしまう。 「ほら、静留、ばんざいして。お着替えできないよ?」 けれどもう一度優しいglareを放ちながら命令され、静留は真っ赤になりながら恐る恐る東弥の前で万歳をした。 「いい子。」 __うれしい。 静留は褒められた喜びに思わず口元を綻ばせる。 東弥が静留の着ているニットの裾に手をかけて中に着ているシャツごと上を持ち上げれば、上半身が冷気に晒される。 寒さに肌を刺されながらも東弥の前で肌を晒していることを意識したせいで中からはじんわりと熱くて、どうしていいかわからず静留は固まってしまった。 __どきどき、うるさい…。 あの日東弥とclaimの準備をしてからは余計に東弥が格好良く見えるようになった。 これ以上格好良くなって、いつか心臓が身体から飛び出てしまうのではないかと不安になる。 そうこうしているうちに上から部屋着を着せられ、ワンピースの裾で下が隠れた後で中のスキニーを取り去られ、かと思うと突然身体が宙に浮いた。
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