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甘いglareを放ちながら優しく頭を撫でられ続け、安心して次第に身体の強張りが解けていく。
「ねえ静留、セックスの手順、ちゃんと覚えてる?」
やっと静留が東弥と目を合わせることができるようになったあとで、尋ねられた静留は再び真っ赤になりつつ首を縦に振った。
「じゃあ今日は、静留のナカに少し触れてもいい?」
「…なか…?」
なか、とはなんだろうか。
わからずに首を傾げた静留を東弥は愛おしげに見つめ、ワンピースタイプの部屋着の裾から節ばった大きな手をそっと忍び込ませた。
「ここ。」
「!!」
酷く色っぽい声とともに彼の指が触れたのは自分でも進んで触れることのない場所で、静留は恥ずかしさに身体を跳ねさせる。
__でも、ここに、東弥さんのをいれるから…。
もう一度首を縦に振る。もう全身が熱いし、身体は固まって石みたいに動かない。
「いい子。じゃあ静留、万歳して。」
東弥の言う通りに両手をあげようとしたが、あまりにも身体が硬ってできなかった。
せっかく東弥からこういうことをしてくれているのに、静留がこうももたもたしていては東弥も嫌になってしまうのではないか。
__これじゃだめ、なのに…。
焦るともっと身体が硬くなって、どうしていいのかわからず目から涙が溢れる。
その途端背中に彼の手が当てられ、仰向けになっていた静留の身体が優しく起こされた。
彼は静留のことをいつものように膝の上に向かい合わせに座らせると、背中をとんとんと赤子をあやすように叩いてくれる。
__きもちいい…。
「焦らなくていいよ。緊張して当たり前だからね。」
柔らかな力で、低く穏やかな声で、過分なほどに甘やかされ、だんだんと力が抜けていく。
「ばんざいできる?」
もう一度優しく尋ねられれば今度は両手をあげることができた。
東弥が一気にワンピースを取り去ると冷たい風が肌を刺し、温もりを求めて東弥に抱きついた先で静留は彼の心音に気がつく。
「…どきどき、してる…。」
つい驚いてぱちぱちと瞬けば彼は照れ臭そうに笑んで。
「大好きな人にこんなことしてるんだから俺だって緊張するよ。」
言いながらもう一度静留を優しくベッドに押し倒し、局部を覆う布を取り去った。
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