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(静留side) 見ている静留が泣きたくなってしまうほどに優しい笑みを浮かべた東弥の瞳を、静留は彼の左手を両手で握りながらじっと見つめた。 ローションを纏った指の腹がとんとんと優しく入り口に押し当てられ、むず痒さの混じった快楽と彼に自分の蕾を晒していることへの恥ずかしさでおかしくなってしまいそうになる。 「ぁっ…んっ…。」 唇から漏れる声がひどく甘ったるくて恥ずかしいのに、止めることができない。 こんなにも身体が熱いことが、心臓が張り裂けそうなほどにドキドキしていることが、もう東弥には伝わっているのだろうか。 もし伝わっているのならと考えるとさらに恥ずかしくなり、また身体が熱を帯びる。 やがて東弥の手の中で1番細い指が静留の中に侵入し、中を広げていった。 「苦しくない?」 温かく優しい声に、静留は黙って頷く。 初めての時よりも不快感は小さく、少し汗ばんだ大好きな手を握っていれば容易に耐えることができた。 しばらく静留の中を蠢いた後指が抜かれ、今度は人差し指が押し当てられる。 「少し太くなるけど大丈夫?」 もう一度静留が頷けば、東弥は慎重な眼差しでその指を進めた。 __そんなところ、じっとみられたら、はずかしいよ…。 恥ずかしさに目を瞑りたくなる一方で、大切に思ってくれるからこその真剣な眼差しが格好良くてつい目を向けてしまう。 初めて聞いた時は怖いと思ったこの行為も、丁寧な準備を経て彼がどれだけ自分を大切にしてくれているかが分かったから、東弥が相手ならば早く先に進みたいとすら思うようになった。 行為を重ねるたび、もっと彼が好きになる。 だから彼と自分の身体が一番深いところで繋がる瞬間はきっと幸せで満たされているに違いない。 そんなことを考えながら東弥の指を感じていると、ある瞬間に脳内に電流のような強い刺激が走り、静留は反射的に声を上げた。 「いたいっ…!!」 東弥がすぐに指を引き抜き、ついで心配そうに静留の瞳を覗く。 「痛かった?大丈夫?もう痛くない?」 優しい声が降ってくる、その中で静留は混乱していた。
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