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「顔真っ赤。恥ずかしい?」
頬にそっと手を添えながら悪戯っぽく囁かれる。
「あの、ね、…東弥さんのからだが、…えっと、かっこいい…、から…っんーっ…!」
また唇を奪われた。
それと同時に彼の肌と静留の肌がピッタリと重なる。
初めて明確に性的な目的を持って触れた彼の肌は、静留のように性的な部分に触れられているわけではないのにひどく熱く、じっとりと汗ばんでいた。
その逞しい温もりに安心した静留は脱力し目を閉じる。
「これ以上喋らないで。そんなに可愛いことを言われたら、優しくできない。」
「東弥さんなら、やさしくなくてもいい…。」
「だからっ!!」
東弥が余裕を失ったように声を荒げた。
そんな声を発されるのは初めてで、静留は驚いて固まってしまう。
ああもうっ、とため息混じりに吐きながら東弥が額に手を当てた。
しかし彼はすぐ静留の唇に今度は淡雪のようにふわりとした口付けを落とし、静留の頭をまたそっと撫でる。
「…ごめん。でも優しくさせて。好きな人とするのは俺も初めてなんだ。だから、一緒に幸せになりたい。」
彼の泣きそうなくらい優しい眼差しに見据えられ、静留はこくりと頷いた。
もう話さないようにと静留が手で自分の口を塞ぐと、東弥がぎゅっと目を細めくすぐったそうに笑う。
そのまま彼は下半身をくつろげ、自らの雄を取り出した。
おおきい、と言いかけて口を塞ぐ手に力を込める。
それは静留が目を大きくしてぽかんと口を開けるほどに大きく屹立していた。
「怖い?」
尋ねられ、静留は首を横に振る。
彼の身体が静留のことを傷つけるはずがない。
「よかった。」
東弥がほっとしたように口端を緩ませ、もう一度静留の額に口付けてから自らの雄にスキンを被せる。
形の良い唇で封を切り、なんの躊躇いもなくそれを被せる、手慣れた様子が格好いいと、また心臓がとくんと跳ねた。
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