ホワイトデーss

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※内容と時期が丸外れですがご理解ください(>人<;)※ ※時系列も前回の内容と前後している可能性があります※ (東弥side) 「えっ、本当に幹斗と2人がいいの?」 幹斗の自宅の前、静留に“東弥さんはおそと”、と言われた東弥は、予想外の衝撃で言葉を詰まらせた。 静留の隣では、幹斗がなんとも気まずそうに苦笑いを浮かべている。 1週間ほど前から静留に“幹斗の家に行きたい”、と強くお願いされて今日約束をしたのだが、3人で会うことを想定していたので東弥はこんな展開を予想していなかった。 「わかった。外で待ってるね。どのくらいかかる?」 東弥が尋ねれば、静留は何か考えるように数秒固まったあと、幹斗の耳に桜色の唇を寄せる。 そして東弥に聞こえない小さな声で何かを伝え、縋るようにじっと幹斗の瞳を覗いた。 静留が自発的に何かをお願いしてくることはあまりなく、彼の望みならば全て叶えてあげたいと思う東弥だが、自分が蚊帳の外というのは少し…いや、正直かなり悲しい。 「…とりあえず夕方まで静留君のこと借りるから、その辺で時間潰してて。」 静留の言葉を聞いた幹斗が静留の代わりに時間を説明してくれた。 しかし今はまだ10時だ。夕方だまでには少なくとも6時間ある。 「夕方!?そんなに?なんの用事?俺も何か手伝… 」 東弥は半ば懇願するように返したが、途中で静留に上目遣いでじっと瞳を覗かれ、口をつぐんだ。 時々どっちがSubなのかわからなくなる。東弥はいつも彼の無垢な瞳に逆らえない。 「あのね、…東弥さんには、ひみつ、なの…。ごめんなさい…。」 緊張しているのか、僅かに震える声で静留が紡ぐ。 もしかしたら心の内に東弥に言えない悩みが溜まっていたりするのかもしれない。 そう思ったら、もうこれ以上何かを聞くことはできなくなった。 「…うん。ゆっくり待ってるから、楽しんでおいで。」 さらさらの髪を撫でながら優しく言い聞かせると、静留はふわりと唇を綻ばせ、春のように微笑む。 「東弥さん、ありがとう!」 そのまま子供みたいにぎゅっと抱きついてくるものだから、東弥はその身体を抱きしめ白い額に優しく口づけた。 付き合い始めて2年。東弥の恋人は今日も世界一愛らしい。
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