虐待お父さん

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お母さんは訪問して来る人にはとても愛想がいい 声色を装い言葉遣いを丁寧にして笑顔で受け答えする なのに安月給だのチビだのハゲだのデブだの とお父さんには面白半分に酷い物言いをする それでもにこにこしているお父さん 僕大好き だけど、この頃、叩く殴る蹴る いたいいたい やめてやめて ストレス発散のため? それとも八つ当たり? あの優しい笑顔は何だったの? あれは嘘偽り? 或る日なんか 僕を忘れて スマホ見ながら どっかへ行っちゃって 閉じ込められた 熱地獄 あついあつい もうぐったり 熱中症 どうすればいいんだ レバー引いても開かない どうやるんだったけ 何にも分からなくなって来た 僕をネグレクトしないでお父さん 早く戻って来てお父さん でないと僕・・・ 嗚呼、もう意識が朦朧として来た もうどうでもいい 僕は自ずと優しいお父さんを妄想する すると、お父さんとのいい思い出だけが走馬灯のように蘇って来て 永遠の眠りに就いた
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