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キス
天音美来24歳は愛する人とキスすると相手からキスが下手と言われて
ショックを受けるのですけれど、どうにかしてキスが上手くなりたいのです。
そこで美来はぬいぐるみを愛する人と想定してキスの練習を始めるのです。
キスの練習をしているとどうやれば上手くなれるのかもわからないので
ひたすらキスしているのです。
しかし、ぬいぐるみ相手なので本当に上手くなっているのかもわからないし、
どうすればいいのって悩んでいるのです。
美来がキスの練習をしていると美来はドアがノックされている事に気付かないので
そのままキスの練習をしているのです。
夢中になってキスの練習をしていると愛する人がお部屋の中へ入って来ているのも
気付かないのです。
「美来何しているんだ?」
愛する人の声を聞いて美来はキスの練習をするのやめるのです。
「ど、どうしてここに居るの?」
「ノックしたけどな」
「そ、そうなんだ、気付かなくてごめんなさい」
「それより美来は何をしているんだ?」
「特に何もしてないよ」
「そうか、ならいいんだが………………」
美来と愛する人は一つ屋根の下で暮らしているのです。
美来自身はごく普通なOLですけれど、愛する人は御曹司なのですが
お金持ちでもあるので居る世界が違うという事です。
「えっと何か用があるの?」
「特にないが………………」
「じゃあ私は眠いから」
「そうか、邪魔して悪いな」
愛する人はお部屋から出て行くのです。
美来はバレなくて良かったと思っているのですけれど、まさか
愛する人がお部屋の中に来るとは思ってもなかったのです。
それでもキスが上手くなりたいので美来はキスの練習をするのです。
キスの練習をしている美来ですけれど、さすがにぬいぐるみ相手でも
疲れてきているのでベッドに寝転がると、どうしたらキスが上手く
なるのかなって考えているのです。
愛する人は美来よりキスが上手くていつも蕩けてしまう美来は
本当に困るというか、参ったという感じです。
キスが上手い人って相手を惹かれさせる力があるなって思うのです。
美来は本当にキスが上手くなりたいのです。
キスの練習を再開させようとしていると急に具合が悪くなってきて
美来はそのまま瞼を閉じて眠るのです。
しばらくして目を覚まして上体を起こして起き上がると
傍には愛する人がいて、美来の事を心配そうに見ているのです。
「大丈夫か?」
「う、うん」
「それならいいけどな」
愛する人は自身のおでこと美来のおでこをピタッとつけるのです。
「熱があるじゃないか、寝てないとダメだろ」
「でも私は平気だよ」
「平気って言う人は無理しているんだよ」
「そうなんだ」
愛する人は本当に美来の事をしっかりと見ているので
よくわかるのと理解もしているのです。
美来は愛する人には逆らえないのです。
どうして逆らえないかと言いますと愛しているから
逆らえないのです。
美来にとって愛する人は本当に支えでもあり、
幸せにしてくれているので感謝しているのです。
本当に感謝しかないのです。
「美来さ、そのな、言いづらいけどな、もしかしてキスの練習でも
しているのか?」
「ど、ど、どうしてそれを?」
「いやっ、ぬいぐるみが湿っているのと実はこっそりと
見てしまってな」
「そうなんだ、恥ずかしい所を見せちゃったね」
「いやっ、美来のそういう所が大好きなんだよ」
「ありがと」
「ありのままの美来でいいんだよ」
「………………」
美来は愛する人にそう言われると黙ってしまって
赤面してて耳まで赤らめているのです。
そうしていると愛する人は美来の唇にキスすると
美来は瞳を潤ませていて泣きそうになるのですけれど、
それでも耐えているのです。
愛する人はさらに美来のおでこにもキスすると美来は
愛する人に抱きついて泣き出してしまうのです。
「どうしたんだ? 美来」
「嬉しくて泣いちゃうの」
「本当に大袈裟だな」
「大袈裟じゃないもんっ」
「そっか、わかった」
愛する人は美来の手を握ると美来は安心したのか、
眠ってしまったのです。
「美来…………いつまでも俺の傍に居てくれ…………愛している」
美来は笑顔になっているので幸せな夢でも見ているのでしょう。
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