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3.愛の攻防戦1※
智はリビングのソファーを占領すると、雑誌を眺めながらビールを飲んでいた。
英字だらけで何が書いてあるのかは彼にはさっぱりだったが、写真に写る町並みや自然がとても美しく、飽くことなく見ていられた。
優がお風呂を出る前には寝室にいる予定だったが、そんな雑誌にうっかり見入ってしまっていた。
そうして、すっかり読み耽っていると、さっと綺麗な手が伸びて来てそんな智から雑誌を取り上げた。
「あ…。」
しまったと思ったが もう遅かった。
集中していて、彼の足音にも気が付かなかった。
すぐさま厚い唇が食む様に智の唇を挟んで、舌がチロチロと舐めてくるものだからくすぐったい。
「ん…ちょっ…優…ふぐっ…。」
智の言いたい事なんて解ってるくせに、何も言わせてくれない。
天井から降り注ぐまぶしい光…
リビングは明るくて何もかも晒してしまうのが、智は苦手だった。
寝室に向かおうと、肩をたたいくが平気で無視される。
嫌な予感がして、案の定、優にそのまま深くソファーに押し付けられていた。
「あ…優…ちょっ…まっ…。」
優の甘い唇から逃れて、途切れ途切れに訴えるが、すぐさま追いつかれて塞がれてしまう。
「やっ…ん…ん…。」
くちゅっ、くちゅっ、ぺちゃっ、ぬちゃっ…
優の軀はお風呂上りという事もあって、とっても熱かった。
口付けも彼の体温同様熱が入って、智が何か言いたがっているのを解っているくせに、一向に力を緩める気配すらない。
そんなものだから、当然、智の方も段々と軀の熱が集まってくる。
欲しいのは優だけじゃない。
智も優と一緒に気持ち良くなりたかった。
くちゅっ…
ようやく離れた頃には、すっかり軀の力が抜けてしまってボーっとしている智を、優がキラキラした大きな眸で覗きこんでいた。
本当に綺麗な貌…
「好き…。」
無意識に呟いていた。
『俺もだよ…。』
「あ/////っ。」
いつの間にか、そこに伸ばされた手が智を掴む。
優しく撫で始めていた。
はしたない事に、その熱はすっかり元気に頭を擡げ、後ろは疼き始めていた。
『元気だね…でも、まだだよ。』
スウエットを捲られて、晒された胸に優の息がかかる。
その先を想像して、智は期待に胸が弾んでいた。
すぐさま、予想通り尖りが熱い物に包まれて吸われる。
ちゅっ、ぺろっ、ぺろっ……
「あぁ…ふぅ…ん…。」
気持ちいい…
恍惚となりながら優の髪に指を挿し入れると、強請るように掴んだ。
「あぁ…ぁ…ん…ふっ…気持ち…いい…。」
『ふふっ、すごいっ、コリコリに尖ってるよっ。』
そう言って「つん」と強くはじかれた。
「ああ…っ!」
あ…なっ//////。
驚いた顔をした優の顔。
俺もびっくりだ。
久し振りだったせいか、優の胸元にあっと言う間に、まき散らしてしまっていた。
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