673人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな私を見て、胡桃さんは満足そうに笑った。
「さ、家まで送る。どっち?」
自然と手を繋がれて歩き出す。
私だって結構大きい手だと思っていたのに、その私の手すら包み込んでしまう大きな手。
すごく頼もしくて、そしてあったかい。
まるで夢を見ているみたいだ。
歩いていてもふわふわしている感覚に陥る。
足が地に着かないって、こういうことをいうのかな?
そっと覗き見したのに、胡桃さんもこちらを見てくれる。
視線が絡まる。
その眼差しがなんともむず痒くて、愛しい。
私、胡桃さんと付き合うんだ……。
胡桃さんが私の彼氏。
か、彼氏かぁぁぁ///
考えては一人でかぁっと恥ずかしくなる。
もう、体温の調節機能がバカになってるんじゃないかと思う。
変な汗出てきた。
最初のコメントを投稿しよう!