その出会い、運命につき。

17/25
627人が本棚に入れています
本棚に追加
/71ページ
「……本当に?だってすごく親しげだった。名前で呼び合ってて」 そう、あずささんは胡桃さんを“洋くん”って。 胡桃さんは“あずささん”って。 「あずささんが名前で呼べってうるさくて。ああ見えて俺より三つも年上。完全に子供扱いで洋くんって呼んでくるんだよね」 胡桃さんは肩をすくめる。 その仕草が、やれやれ仕方ないといった感じなのに優しくて、あずささんが胡桃家で大切にされているのだと思わせた。 たぶんあずささんも、胡桃さんみたいに優しくていい人なんだろうなぁ。 薬局で会ったときも、いい人オーラ全開だったし。 いつの間にかそんな風に、ストンと納得できた自分がいた。
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!