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だからといって私が鬼でないわけではありません。私は、共通認識からは大いにはずれてしまいましたが、鬼であるということに変わりはありません。だから、鬼に金棒という言葉は間違いだと主張したいのです。
こんなことはあまり言いたくないのですが――鬼である私が適用されない『鬼に金棒』はやはりおかしいとは思いませんか――私が例外ではあるのですけれどね。
しかし、ひとつの例外があれば、その後ろに隠れている複数の例外があるはずです。やはり言葉は大事ですから、複数の例外を無視しちゃいかんと――私はそう思うのですよ。
鬼に関連する言葉でいえば、鬼の首を取ったようなんてのもありますね。あれはひどい。首を取られたことあります? 私もないのですけれどね、絶対に痛いですよ。それはもうとんでもなく痛いですよ。想像しただけで青ざめてしまいます。まぁ青ざめたところで青鬼になってしまうだけで特に不利益はなさそうですけれどね。私は赤が好きなので、できれば赤鬼でいたいものです。おっとこれは青鬼には内緒ですよ。バレたら本当に私の首が取られてしまいますからね。
私が言うのもなんですが、多くの鬼は本当に怖いですよ。関わらないですむのなら絶対にそのほうがいい。
あと、あの節分。あれは納得いきませんね。すみません、まだまだ愚痴は続きますがお付き合いください。人間のあなた様にむかってこんなことを言うのもおかしいのかもしれませんが、私は多くの人間に不信感を抱いております。
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