3人が本棚に入れています
本棚に追加
子竜は醜い自分自身が大嫌いでした。
他のドラゴンたちは子竜をいじめることがありました。
大人のドラゴンたちは子竜を理解してくれませんでした。
子竜は心がズタズタになって鳴きました。
子竜は窒息しそうでした。
子竜は「死」や「社会」などについて考えました。
しかし「空想」以外で考えることはなくなりました。
現実を考えれば、また傷付くからです。
それでも嫌なものや怖いものが迫ってきます。
子竜は他のドラゴンも世界も大嫌いでした。
けど青いドラゴンたちは別でした。
それでも子竜は怒っていました。
憎んでいました。
悲しんでいました。
一度受けた傷は二度と直ることはなかったのです。
他のドラゴンは知っている気になってるだけで、何も理解していません。
本当にわかっているのであれば、傷付けることはしません。
子竜は言葉の裏をある程度読むことが出来ました。
それを元に推測したり、先を考えることが好きでもありました。
薄っぺらい仲間意識や上辺だけの友情なども大嫌いでした。
子竜は文字を形に残すことにしました。
傷は癒えませんが楽しい日々です。
最初のコメントを投稿しよう!