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苦手=嫌い
「本読み苦手な人、集まれ〜」
そんなグループを作ろうかと思った時もあった。エブリスタは本が大好きな人たちばかり。そりゃそうだ。ここは小説を読んだり書いたりすることが大好きで、小説家になろうとか、書籍化しようとか、夢を抱く卵がエブリスタによって温められている場所なのだから。
実際に本読み苦手な人を集めるグループなんか作ったら、批判もあるだろうなと思った。
「苦手なら来んなよ」
「読書が嫌いなら書かなきゃいいじゃん」
きっとこんなふうなヤジが飛ぶだろうとそれこそ妄想した。
昔から読書感想文が嫌いだった。本文の一部を抜粋してそのまま書き写し、文末だけ「でした」を「だった」と言い換えるだけの造作。3行もあれば終わってしまう。それを提出した小学生の頃。国語のテストも犬が出てくると気持ちがわかって答えられるが、知らない人間の名前だと途端にわからなくなる。
ーーどんな気持ちだったでしょう。
そんな問いに、適当に2とかに丸をする。問題文である小説を心が読まないから、解けていかないから感動も何もないのである。
〝読書が嫌い〟でない人が集うこの場所だから、共感出来る同士がもし仮に0.1%でもいたのなら、そうだよね、そうだよねとなぞる言葉に癒されたいと思った。
読書嫌い。そんな私の根本的なところが大多数のみんなと違う、ジェネレーションギャップに似た決定的な相違がここにある。
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