苦手=嫌い

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 2018年。私がエブリスタと知り合うほんの数ヶ月前だったか、有名人気作家のミステリードラマを息子が観ていた。私は最初の頃興味はなかったが、あるアイドルグループの男の子が主人公の友達役で出ていたのである。私はその人のファンで、息子も雰囲気や話し方がその子に似ていることから、あちこちの場所で玉ちゃんと呼ばれている。  それから毎週楽しみに見始めてから、そのストーリーにハマっていく。そしてある時息子がそのドラマの本を「ほら」と私に見せてきた。 「読んでみる?」 「いや、いいよ」  即、断った。しかし読んでみな、読んでみなとあまりにもうるさいので仕方なく読むことにした。しかし読みたいという気持ちはなく、早くページを読み進めなければ、といったページを消化する実績だけが欲しかった。達成感のため、息子にここまで読んだと言い訳するためにひたすら読み続けているのである。
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