ハイパーなメダカ

苦手＝嫌い

　そのあとも同じ著者の本を次々と持ってくる息子に断れない自分もまたそこにいて、2018年11月に今度は〝書いてみれば？〟と息子から思わぬ言葉を聞かされる。
「書いたことなんかないよッ」
「いや。書いてみればいいじゃん」
　何の根拠もない言葉だが、好奇心旺盛な私は隣の木に飛び移るサルのように、ピョンと軽々しく飛びついた。

　そして携帯で〝小説を書く〟で検索し、数あるサイトを見比べ、画面が一番見やすくて、尚且つ妄想コンテストという100文字から参加出来るコンテストに〝これなら始められそう〟と、これに強く引き寄せられた。
　このわくわくするエブリスタというサイトに登録し、そこから執筆という新たな世界に片足を突っ込んだのである。