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10周年記念
あほら「昨日エブリスタ10周年記念のコンテストがあったらしいんすよ」
ばかた「ああ。お祭り騒ぎな。1日経った今日は何も残らない。もはや後の祭りさ」
あほら「かっこよく言ってる場合でなくて、真ん中が今日になってこのコントを思いついて、しまったーという顔をしてるんす」
ばかた「真ん中ってそういう奴だろ」
あほた「そっすね。それにちなんで10年前の自分の話なんすけどね」
ばかた「何?」
あほら「10年前、好きな女に告白して振られたんすよ」
ばかた「それで?」
あほら「んで、その2年後にまた、別の女に振られたんすよ」
ばかた「で?」
あほら「その三年後にまた振られたんすよ。で、また1年後に」
ばかた「振られたわけね。もう振られた話はいいから」
あほら「違いますよ。好きって言われたんす」
ばかた「え?」
あほら「俺の友達が、俺の好きな女に」
ばかた「はいはい。お前の振られた話はもういいよ。俺なんかさ」
あほら「ばかたさんもなんかあったんすか?」
ばかた「好きだと思った子に彼氏いるしさ、散々だったよ」
あほら「そうなんすか?」
ばかた「実は大学の時告白されたんだよ」
あほら「すごいっすね」
ばかた「断ろうかどうしようか迷ってたらさ」
あほら「何で断るんすか? 付き合えばいいのに」
ばかた「『うそぴょん。何真に受けちゃってんの。ださ』って言われて……」
あほら「それ、ひどすぎないっすか」
ばかた「だから俺、恋愛はトラウマなんだよな」
あほら「女は怖いっすね」
ばかた「そう。だからさ、3年前に好きな女できたけど」
あほら「告白できなかったんすね」
ばかた「いや、したけど。友達としか思えないってよー」
あほら「うわ」
ばかた「もう女性不信よ」
あほら「そりゃ、そうっすよ」
ばかた「で、今好きな子いるんだけどさ」
あほら「いるんかよ」
ばかた「まあそれはともかくさ、TOKIOに『振り振られ♪』とかいう歌あるじゃん」
あほら「ありますね。ってまたTOKIO?」
ばかた「真ん中の趣味はともかくとして、あれ嫌味だよな」
あほら「何でですか?」
ばかた「だって長瀬って相武紗季と付き合ってたじゃん。振り振られた割には女よりどりみどりじゃん」
あほら「あれはただの歌詞で、長瀬のことじゃないっしょ」
ばかた「あゆとだって付き合ってたくせにさ」
あほら「だからあれは歌詞……」
ばかた「ああいうのばっかもてて、俺たちはさ」
あほら「まあまあ、ばかたさん」
ばかた「お前人生で何回振られた?」
あほら「十回くらいっすかね」
ばかた「お前と友達やめよう。振られ病が移る」
あほら「え、ちょっとばかたさん! 待ってください」
あほら「ばかたさん行っちゃった」
あほら「ちきしょー! 俺のモテ期いつだー! 持って牛乳なんちって」
ぼそっと遠くから
ばかた「そんなことばっか言ってっからモテねえんだよ」
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