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7度目の正直?
あほら「三度目の正直って知ってますか?」
ばかた「そりゃ誰だって知ってるだろ」
あほら「このコントっすよ」
ばかた「え?」
あほら「真ん中が二度ほど没にしやがったんす」
ばかた「男尊女卑だからやめたって話な」
あほら「そうなんすか? 俺は4度、5度どころか6度目の正直でもないからって聞きましたよ」
ばかた「それ、言っちゃ駄目な奴だって。今回の花言葉で相当落ち込んでるらしいから」
あほら「ああ。なんでも、ここやめるとかやめないとか」
ばかた「言うな! サクラが来るぞ」
あほら「そうなんすか?」
ばかた「サクラと言えばさ、咲良さんかわいいよな」
あほら「何でそこっすか。顔の描写とかそんな細かくありましたっけ」
ばかた「いや、ないけど。想像だよ。当たり前だろ」
あほら「でも読者がみんな『イチゴの花に誓って』を読んでるわけじゃないから、話についてこれないんじゃ」
ばかた「これで義理は果たしたぜ。真ん中の宣伝タイム終わりな」
あほら「なんだ。押し付けられたんすね」
ばかた「咲良さんがかわいいのはほんとだって。君彦むかつくけど」
あほら「だから読者がついてこれないって」
ばかた「いいんだよ。元々読者そんないないって」
あほら「それもっと言っちゃダメなやつ」
ばかた「久実子さんもかわいいけど」
あほら「ばかたさん女に飢えてますね」
ばかた「うるせえ。お前に言われたくない」
あほら「その話するとまたセクハラで没になりますよ」
ばかた「万年振られ男!」
あほら「騙され男!」
ばかた「ぐっ。あほらのくせにやるな」
あほら「万年友達としか思われない男!」
ばかた「くそう。振られるしか能がないくせに。俺の傷口えぐりやがって」
あほら「たまにはいいじゃないっすか」
ばかた「今度お前の好きな女に暴露話してやろう」
あほら「やめてくださいよ。ばかたさん」
ばかた「俺はこの前やめたばっかだよ」
あほら「え?」
ばかた「仕事をな」
あほら「元々してないじゃないですか」
ばかた「肩たたきっていう大事な仕事があるんだよ」
あほら「それ仕事じゃないっすよ」
ばかた「そしたら母さんが小遣いくれるんだ」
あほら「ばかたさんいくつですか?」
ばかた「うるせえ。三十路前でも小遣い欲しいんだよ」
あほら「俺はもうおごりませんよ」
ばかた「せっかく推しのガチャに使ってやったのに」
あほら「当たんなかったじゃないっすか」
ばかた「あと5分待てよ」
あほら「5分待てば当たるんすか?」
ばかた「いや、妄想コンテストの賞金3万円は俺のもの!」
あほら「無理ですね」
ばかた「俺は無理でもきっと真ん中のやつが」
あほら「もっと無理じゃないっすか」
ばかた「やっぱ無理か。7度目の正直ならーず」
あほら「ふっ。『あと5分 振られ男の 最後の意地』字余り。あほらの心の川柳さ。これで次の妄コンはいただきだぜ」
ばかた「ばーか。3行以上じゃないと応募できないんだよ」
あほら「し、しまったー!」
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