04. タチの悪い男

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「んあっ、そこっ!あぁぁっ!」  怒張しきって今にも弾けそうな男に、奥までごりごり何度も突かれて、私は中イキを繰り返してた。 「お前、昨日より濡れてんね。排卵日近い?」 「ああんっ!あん!あっ……あぁっ!そうかもっ、わかんないっ!いいっ!いぃぃっ」  若い欲望のままにお互いを貪っていた。 ぱちゅん、ばちゅ、と卑猥な音が激しくなって光貴がいきそうなんだなと思った。 「ああぁっ、光貴っ!私いきそうっ、イクっっ!」 「っう……アッ……!」  びくびく震えて、そして二人でだらしなく脱力する。  大学生なんてヤりたい盛りだから、しばらくすればまた復活する。  ドが10個くらいつきそうな、ド田舎の大学。 山の中のキャンパスには原生林が残っている。今でこそ大学の周りにスーパーや飲食店も増えたが、大通りの向こうは延々と続く田んぼ。繁華街のある市街地までは車で約1時間、電車でも約1時間。本数も少ないし、終電も早い。 金もない学生が毎日毎日、繁華街まで行けるはずもない。 地元の皆様から「やる事なさすぎてヤりまくってる」と言われる大学生(われわれ)は、この空気と水が綺麗な山の上で、今日もあちらこちらでパコパコしているんだろう。
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