雅なるバレエ 憧れの宙

１

　ジゼルは有名なバレエ作品の１つである。体の弱かった村娘のジゼルは村の青年ロイスと思いを通わせるが、実はロイスは貴族の身分を隠したアルブレヒトだった。そんな二人を快く思わなかった青年ヒラリオンはアルブレヒトの家に忍び、貴族であることを知る。ある日ジゼルの村に貴族が立ち寄ったときにヒラリオンはアルブレヒトの剣をジゼルや村人の前に見せる。さらに立ち寄っていた貴族のバチルダがアルブレヒトの婚約者であることを暴く。何も言い返せないアルブレヒトはその場でバチルダにキスをしたが、そのショックで錯乱状態になり息絶えてしまう。アルブレヒトは゛お前のせいでジゼルは死んだ”とヒラリオンを責めるが、ヒラリオンも゛ジゼルを騙し、死なせたのはお前だ”とアルブレヒトを責める。しかし息絶えてしまった者は生き返らない。2人に悲しみが襲う。