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制作の裏側について
私はいつも自分の体験したことや、その時の心情でこういう作品を書こうってなったり、作品に自分の想いを反映させることが多いんですけど、でもそうですね…いま執筆している「夢の中でもう一度」という長編小説は、書くきっかけこそ気になってた人が突然結婚してしまったっていうことがきっかけではあったんですけど(笑)
でも物語の内容には意外と今回はそんなに反映してなくて、とにかく悲しくて切なくて、運命というものを強く意識した作品にしたかったんです。
本当にただそれだけだったので、内容や物語のテーマ、キャラクター設定などは自分のそのときの想いとは別でちゃんとしっかり考えましたね。
こんなこと言うといつも考えてないみたいに思われるかもしれないですけど(笑)
決してそんなことはないですからね(笑)
「夢の中でもう一度」はこれまで私が執筆した小説の中では最も闇が深いストーリーになっています。
物語は主人公の花奏の高校時代から描いていますが、それよりも前の中学時代から花奏は罠に嵌められ友達を失っています。
その時点で花奏は既に悲しい過去を背負っているんですけど、さらに高校時代でも花奏は裏切られひどい目にあってしまいます。
まさにトラウマとなって花奏の心に深い傷を残すものになりますが、花奏はそれと同時に初めて自分の夢を見つけるんです。
そして花奏を巡る二人の男性もまた、それぞれ深い闇を抱えています。
脚本家の伊月は大学生のときに恋人を亡くしていて、10年経っても未だに想い続けているとても一途で少し影のある設定です。
そして俳優の悠馬はひょんなことから花奏に一目惚れをするんですが、実は俳優としては崖っぷちであまり人気もなく、自分の容姿にコンプレックスを抱いている、表には出さないけど自信がない設定です。
そんな二人が花奏と出会うことで、少しづつ変わっていきます。
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