二話 はじまりはおわりでもある

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二話 はじまりはおわりでもある

教室には黒板がなく、代わりにモニターがはめ込まれていた。 ぷつっ_______。 音が鳴った。と思ったら仮面を被った人が話し出した。 「諸君。まずは『リアル人狼』のインストールありがとう。呼び出されて何をするんだろうか。そう迷った人もいるかもしれない。では呼び出した理由から説明しようか。あなたがたには『リアル人狼ゲーム』をやって頂こうかと思う。」 「ここから出せよ!」 みやは机を強く叩きつけそう怒鳴った。 「まあ落ち着きたまえ。人狼のルールは知ってるかね?」 「それぞれ役割があり、人狼を追い出す。」 sumikaはそう言った。12歳は純粋なんだなぁ。そう感じてしまうのも仕方がない。 「まぁみんなは知っているな。今から指定の教室へ行ってもらい、札を見てもらう。そこには役職が書かれている。役職は村人。人狼。占い師。騎士。そしてトリッカーだ。トリッカーは夜は人狼。朝は村人だ。占っても村人と出るだけ。トリッカーはどっちが勝っても勝ちだ。 「日付とかはどうするんですか?」 「朝は6時から8時まで、会議をする。お昼は処刑会だ。夜は人狼が徘徊し、終わり次第就寝だ。チャイムで呼び出すなら大丈夫だ。」 「一日目の昼はみんなに遺書を書いてもらおう。では、解散。」 遺書……処刑………………。 死ぬのか。帰れることはまず無いのか。頭の中はみなこうだろう。 でもsumikaは違った。夕方に二人で話した。 「私、この世界とお別れしたいんです。」 鼻水をすすりながら。少し嗄れた声で。 sumikaは死にたい。生かしておかないで。だった。 私の部屋は理科室だった。布団と札があった。僕は…………。 時間だ。寝ないといけない。また明日。
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