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仕方がないので取りに戻るしかない
アキラは向かって来る『蜘蛛』に足をかけ、真上に跳ぶ
あとは『蜘蛛』が下を通り過ぎてから戻ろうとしたのだが、
中々地面に足が着かない
何気なく下を見てみると―――
地面から10メートル以上離れてしまっていた
少女は刀を止め、ポカンと口を開けている
「あぁ!何これ!高くね!!何で!あぁ恐ぇぇぇぇぁぁぁぁ!!!」
本人の方は訳が分からず発狂している
やがて、上昇が終わり、下降が始まると、急に静かになった
「そうだ!これは夢だ!そうに違いない!」
そんな事を言ってたもんだから、着地のさいに思いっきり背中から墜落してしまった
その衝撃で土ぼこりが舞う
「ちょっと!大丈夫!」
土ぼこりがおさまるとそこには殆ど無傷のアキラがいた
少女は今確かにかなりの高さから落ちたわよね、と確認するが目の前の少年に目立った外傷はない
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