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「さて!」
あきらは手をパン!と一度叩く
「まず、僕の名前はあきら、んで、実はこっちの名前も…」
「アキラだ!」
割って喋ったアキラはそれだけ言うと、もう喋る事は無いと言わんばかりに、ソファーに寝転がった
「あなたのお名前を教えてくれない?」
そう聞かれ、答えないわけにはいかない
「私の名前はエリサ、エリサ・ロッテ・ハイド」
この近辺の人間ならこの名前を出しただけで気づいてくれるのだが、この二人は反応が薄い
やはりこの辺の人間では無いようだ
「そんで?さっきのはなんだ?」
アキラが聞く、
「何って、『蟲』よ」
エリサは不思議そうに聞く
「んなこたぁ、見れば分かる!俺が聞きたいのはなんであんなにでかいんだ!あんなの図鑑に載ってねぇぞ!」
もしかして、この二人は『蟲』を知らないのだろうか?
「あ~、エリサ・ロッテ・ハイドさんだっけ?」
エリサが困っているとあきらが話しかけてきた
「エリサさん、」
「エリサだけでいいわ」
彼らは命の恩人なのだから、偉そうなことは言えない
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