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ユノ様と交わる度に僕の中でユノ様の存在が大きくなっていく
僕は恋なんてしたことないから、情を通わせてはならないと言われても、イマイチピンとは来なかった
だから、この気持ちが恋だなんて微塵も思わなかったんだ
そんなある日、隣町の屋敷からユノ様の花嫁候補がやって来た
屋敷はご馳走の準備の為、朝からバタバタしている。
今日が初顔合わせと言うところだろうか。いつもと違って神妙な面持ちのユノ様。
お互いの印象がどうであろうかなんて関係なく、この縁談は進められる。
親同士の仕事の関係、言うならば政略結婚と言うところだろうか?
いつもは何でもそつなくこなすユノ様も今日は、いつもに増して顔は強張りため息が増える。
「ユノ様、お着替えをお持ちしました」
「あぁ、、」
「お手伝いします」
「ジェジュア、一緒に此処から逃げようか?」
「ぇ?何言ってるんですか、、今日はおめでたい席じゃないですか、、それとも、何処か具合が悪いのですか、、?」
「、、、、そうじゃないけど」
少しだけガッカリしたような気がしたのは気のせいだろうか、、
その時のユノ様の発言の意図は僕には分からなかった
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