〜プロローグ〜

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僕は泣きながらシャワーに打たれた ユノ様との"繋がり"はこれで最後かも知れない、、 結婚すれば、この行為は結婚相手とする事になるから、、 いつもなら体内からすぐに掻き出してしまうユノ様の体液も、今日は掻き出す事が出来ずにいた 僕は女の子じゃないから、そのままにしておく事は身体に負担がかかることは分かっていた それでも僕は、少しでもユノ様との繋がりを身体に残しておきたかった。 結婚の儀、幸い僕は手伝う事はなかった。それがせめてもの救い、、 ユノ様と結婚相手は同じ敷地内の別棟を新居として充てがわれ、住む事になった。 僕はと言うと、ユノ様夫婦のお世話係となった。 良かった、、 触れられなくても、まだユノ様の側にいられる、、 でもそれは、苦痛を伴う事を僕には分かっていなかった。 夫婦の初夜の為のベットメイク ここでユノ様と、、 想像しただけで僕の胸は張り裂けそうだった 涙をこらえ、支度を整えていく テーブルにはほんの少しのお酒とオードブル 雰囲気のいいキャンドルを並べた servantとしての業務を終え、別棟の自室に籠り泣いた 僕の部屋からユノ様の別棟の寝室の灯りが見える その灯りも程なくして消えたー 残酷すぎる、、 これじゃ、今からするって言ってるみたい、、 「ユノ様、、」 今、抱かれてるのは僕、、 そんな無理な想像をして自分を慰めた そんな時、コポリと音を立ててユノ様の体液が流れ出てしまった あぁ、、ユノ様との繋がりもこれで本当に最後、、 明日からは嫌と言うほどユノ様夫婦の世話をしなければならない、、 僕は再び泣いた お爺様の言ってた事が今なら分かる気がする。"情を通わせてはならない"それは自分を守る為。此処で生きていくのに主人に情を通わせれば、自分が辛くなる。 叶わぬ恋、、お爺様はそれを分かってたから僕にそんな助言をしたのかも知れない。 でも僕は、、ユノ様を愛してしまった
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