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「おはようございます。ユノ様、奥様、朝食の準備が整いました」
「、、分かったわ」
「、、、、」
向かい合った席につき朝食を食べる2人
「お水は如何なさいますか?」
「、、、、」
「、、少し頂けますか?」
「はい。承知いたしました」
「ただ今、食後のフルーツをお待ちいたしますね」
「、、、」
「ありがとう」
「、、いえ」
、、さっきと言い今と言い、ユノ様に無視されてるような、、?
気のせいかな、、?
いつもなら目を合わせて下さるのに、、今朝は一度も目を合わせてはくれなかった。
目も合わさず、口をきくこともなくユノ様と奥様は新婚旅行へと旅立っていかれた。
大きな屋敷がいつもよりも広く寂しく感じるのはきっと、ユノ様がいないからだろう。
ユノ様達が居ないという事は、僕は最低限の家事だけをすれば良い。でもそれは、今までで1番酷な仕事だった。
ユノ様と奥様が戯れただろうベットシーツを交換し、部屋の掃除をする
自然と視界が涙で滲んだ
時間を持て余した僕は部屋に籠り、泣いた
仕方のない事だと頭では分かってるのに心が痛い。割り切れないモヤモヤを何処にぶつけていいのかも分からず、ただひたすら泣いた。
そして僕は、ユノ様は居ないのに身体中綺麗に洗い、ユノ様の好きな香りを忍ばせて眠りについた
夢の中でのユノ様は優しかった、、
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