殺気の時間

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【渚視点】 どうやら、フリスクさんとキャラさんが、烏間先生と模擬戦をやるようで、皆が集まっていた。 一番目はフリスクさんらしい。 フリスクさんは、“迷うこと無く”、ナイフを選んで、“躊躇いながらも”、ナイフを持った。 …模擬戦が、始まる。 そんな緊張感の中、一人だけ、楽しそうにしていた。 ───キャラさんだった。 「ふふっ♪さぁて、どうなることやら?」 一時間目の時と同じ笑顔で言っていた。 そこには、“緊張”や“心配”は無く、“楽しさ”だけがあった。 そんな中で、模擬戦は始まった。 始まりの合図は… フリスクさんの、殺気だった。 思わず、ゾッとした。 なんだろう、この感じ。 動くことすら、許されないような、 この感じ。 それでも、キャラさんだけは、平然と、そして、楽しそうに笑っていた。 …まるで、このくらいの殺気、 なんとも思わないように。 この殺気に、 慣れてるみたいに。 彼女達はいったい、 何者だ?
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